顧問先を訪問する際に多く受けるご相談事として「うちの会社のリーダー・マネジメント層が育っていない」
という上司の部下育成の問題が挙げられます。
これは業種を問わずどこの企業でも重要テーマとなっており、特に多様な働き方が求められる時代であり、
かつ、コロナ禍ではその難しさを感じる上司が多いと思います。
この傾向は国家公務員にとっても同じようで、内閣官房が主導して「国家公務員のためのマネジメントテキスト」
を策定するに至ったとのことです。
テキストは全86ページとなっており、
第1章 職場環境・職員意識の変化とマネジメントの必要性
第2章 マネジメントの基盤を作るコミュニケーション
第3章 業務をマネジメントする
第4章 人材をマネジメントする
という構成になっています。
管理職のマネジメント能力向上に資するような具体的なスキルやツールについて、
・傾聴の具体的な応答例
・1on1ミーティングの実践方法
・業務をマネジメントする行動の4つのプロセス
・コーチング、フィードバックの具体例
など様々なものが盛り込まれています。
一つ一つを見ていくと当たり前と思われるようなことも多く記載されてはいますが、
実践するとなると難しいことの方が多いように思えます。
大企業であれば自社においてしっかりとした教育体制が確立されているのでしょうが、
人員的・費用的にも制限がある中小企業においては、このような無料のツールから自社に流用できる部分を
取り入れていくというやり方も一つの選択肢と言えます。