最近、米国大手IT企業が「リモート勤務を廃止し、週5日出社を義務付けるという報道がありました。
オフィスで一緒にいることの利点は大きいというのが、転換の大きな要因のようです。
日本においても国土交通省の発表によると、昨年度の雇用型テレワーカーの割合は24.8%、
2021年の27.0%をピークに減少傾向にあるとのことです。
実出社が増えるようになると、次に増えてくるのは出張の増加です。
私がサラリーマンをやっていた頃には、出張は良い気分転換になったり、
新たな発見・気づきが生まれることが多いので、出張に対しては肯定的なイメージを持っています。
ただ、統計調査によると若手層ほど出張に対して否定的になっているようです。
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/data/business-trip.html
このパーソル総合研究所による「出張に関する定量調査」の結果を見ると、
・直近の出張が「出張でないと遂行できない業務」であったかどうかを、
出張前と出張後にヒアリングしたところ、出張前は肯定的な意見が75.8%あったにもかかわらず、
出張後には肯定が50.4%に落ち込む。
・その傾向は、特に20代・30代に顕著。
・出張に行きたいと思いわない理由は、「長距離移動が面倒くさい」「移動時間が無駄」など。
・出張移動中の過ごし方は、「特に何もしていない、寝ていた」がトップ。
となっているようです。
出張における「自宅→出張先」「出張先→自宅」の間は労働時間ではないというのが、
一般的な法的解釈とはなっていることもあるため、
移動中にパソコン等で仕事をするよう命じることには無理があるとは思います。
ただ、コロナ禍によりリモートワークが定着した(?)と言われていても、
どんな環境でも仕事をしているかどうかについては、結局は「人による」ということなのかもしれません。
令和7年 3月 6日